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zoom RSS 映画「花よりもなほ」感想

<<   作成日時 : 2006/05/26 02:40   >>

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■映画「花よりもなほ」感想



映画のほうは、一言で言えば、面白かったです!
前から楽しみにしていたので、ある意味ホッとしたと言うか・・・良かったなぁと思って。
ファン目線としての、岡田くんの扱われ方、みたいなのも、今までで一番好きかも知れない。
宣伝で言ってたへっぴりみたいなのとも違って・・・
侍としてはへっぴりでも、人間としてはそうじゃないというか・・・
そうそう、お話も宣伝とかで受けた印象とは違っていた。いい意味で。


今までの岡田くんの役って、例えばぶっさんだったら岡田くんというより、ぶっさん、だという別人格に見えてたのだけど、今回はちゃんと岡田くんに見えた。それがいいかどうかは別にしても、無理していない、といういい感じがして。
主人公のキャラクターのせいかな。
侍だから、人格者で長屋でも好かれてて、子どもたちにもいいお兄ちゃんで、仇討ちっていう大層な大義名分もあって、それなりにできた人間なんだけど・・・
だけど、本当は剣術家の息子なのに剣術が苦手で、駄目息子だっていうコンプレックスもあって、本当は敵討の相手も見つけているのに、それも言い出せなくて、それを弱さというのならへっぴりかもしれないけど、彼の場合それは優しさに他ならないわけで。
ごくごく普通の人なんですよね。
この程度の見栄とかプライドって誰でも持っているもので、宗左(主人公)は特別弱くもないと思う。
私だって、本当は空っぽの人間ですけど、なんだか偉そうに語ったりしているのと同様に。
でも、こういうコンプレックスとかって現代人のものなんじゃないかな。


これって赤穂浪士の時代の時代劇なのですが、本当にこの時代に即して書いている話ではない、と思う。監督も別にそれを狙っているわけではないだろうし。
私はあんまり時代劇は見たことないけど、恐らく侍がへっぴりなんて当時書いたら幕府にも問題にされるだろうし(上田秋成や井原西鶴の作品をちょっとかじっただけだけど、切腹や仇討ちは当然美学として描かれていたし)、当時の倫理や考え方はきっと今とは違ったものだろうし。
仇討ちという古い時代の儀式を現代人の新しい視点で描いた作品だと思った。
だから、もしかしたらこれを現代人がやったらそれほど目新しくはなかったかもしれない。それはこの時代を選んだ是枝監督のセンスですね。


一応、試写会なので、感想のアンケートがあって、「どのテーマを感じましたか?」みたいなのがあって、自分らしい生き方とか親子の愛情とか「クソをモチに変える」とかあったのだけど。
本当のテーマ、というかこの映画の根本にあるのは、軽薄でも、さぼってばっかでも、他人の不幸を利益にしてても、なげやりでも、口だけでも、そんな登場人物を許してイキイキと描いていることがあって、その上にいろいろなテーマがのっかっているから、説教くさくもないし、受け入れやすいのだと思う。
普通の人間の普通の生活を(ちょっと変わった?生活だけど)描くのが一番難しいことで、それがとてもうまかったなぁ、と。
だから、宣伝にある「へっぴり」でも「痛快」でもなくって(まぁ宣伝なんておおげさなものですから)淡々と、ストーリーは、進んでいく。
仇討ちというお題のはずなのに、そういうところがすごく好感が持てて、いいんだと思った。


それは、やっぱりキャラクターがいいからなんでしょう。
だいたい出演者がキムキム兄やん、古田新太、上島竜平、千原兄弟兄とかどんだけしぶいんだって感じですよ。
綺麗どころなんて岡田くんと宮沢りえくらいだから妙にキラキラしてた。
宮沢りえなんて、同じ人間とはとても思えなかったし。というか人間なのか疑いたくなるくらい。
宮沢りえのおさえという役がヒロインなので、天然というかおっとりしてるのが長屋の中ではちょっと浮いているくらいなのに、実は秘密があって、それですごく強い人なんだって分かって、宗左(主人公)もそれをおさえには言わないのだけど、一念発起して・・・という関係も好みでした。
そう、宗左とおさえの関係もすごくよくって、ほんのりとした恋愛、というよりは、もう情愛、みたいな・・・。家族みたいな、ほんのりした関係が可愛かった。
年上の、姉さん女房的な立場なのに、ちょっと抜けているところなんて。
意味の分からない言葉を2人して、頭をつき合わせてあーだこーだ言っているシーンが、特に天然同士って感じで可愛くってねぇ。
そんな感じで、岡田くんのいろんな表情を見ることが出来るのがファンとしての見所だと思います!
子どもをいとおしそうに見る視線なんて、すごい好き。
あと、仇の相手を偵察するときのギラギラした目とか、おさえと一緒にお参り行くときの本当は嬉しいのに仕方ないなぁという表情とか、おさえに相談を持ちかけられたときのなにかを期待した表情とか、仇の相手とすれ違うときのすうっと冷めた表情とか、最後に仇と向き合うときの悟ったような表情とか・・・

ひとつ、ツッコミをいれるとすれば、しゃべっているときは現代の言葉で、書き言葉等は古語だったのが若干混乱しました。(笑)

そんなわけで、これから、行かれる方にはかなりおススメします!私もパンフレットもほしいし、もう一回くらい行こうと思ってます。
見た直後よりも、これ書くためにいろいろ考えていたら、もっとこの映画良かったなぁとしみじみと思うような作品でした。

あぁ、そういえば、メイキングのDVD買ったのに、見てない。見てからこれ書けば良かったかな・・・。




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タイトル (本文) ブログ名/日時
映画vol.62『花よりもなほ』※試写会
『花よりもなほ』(2006年公開)*試写会 ...続きを見る
Cold in Summer
2006/05/29 11:39

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
望さん、こんにちは☆
『花よりもなほ』観て来られたのですね。望さんの感想を読んで、とても良さそうなので楽しみになりました。これから、岡田くんの映画は次々に公開ですね〜!
kiyona
2006/05/27 12:55
>kiyonaさん
こんにちは。
私のまとまりのない感想を読んでくださって、ありがとうございます(>_<)
とっても良かったですよ!私の感想なんかじゃもう伝えきれないくらい!
ぜひ一度くらいは見に行っても損はないかと思います。
今日の初日のチケットは残念ながら取れなかったのですが・・・(チケット発売の時間仕事だったので)普通に私ももう一回見に行こうと思ってますし。
岡田くんの映画も、健くんの舞台ももうすぐ公開ですしね!!
楽しみがたくさんあって、嬉しい悲鳴のような、お金が大変なような・・・(笑)

2006/05/28 02:58

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